こんにちは。
勉強嫌い・苦手な子どもに
勉強の面白さを伝える家庭教師の
伊藤文嗣です。
今日はとても大切な『抽象化/具体化』という話をします。
ビー玉とおはじきあわせていくつ?
さて、次の文章題について考えてみてください。
『ビー玉が3個ありました。おはじきが5個ありました。あわせていくつでしょう』
小学校1年生か2年生の算数の問題に出てきそうですね。
でも、
「3+5=8。あわせて8個」
というのは、厳密にはおかしいのです。
それはなぜでしょうか?
足し算は同じ物同士でしかできない
では、考えてみてください。
あわせて8個のなんなのですか?
ビー玉3個とおはじき5個をあわせても、ビー玉3個とおはじき5個です。
8個ではありません。
「100gの石と20cmの物差しあわせていくつ?」
という問題が意味不明なのと同じです。
実は、足し算(そして引き算も)同じ物同士でしか計算できません。
ビー玉3個とビー玉5個ならあわせて8個のビー玉です。
でも、やっぱり「3+5=8ってのが正解」な気がします。
そう。その通りです。
でも、その正解にたどり着くためには『抽象化/具体化』という過程を通らなければいけません。
じつは、無意識にこの『抽象化/具体化』やってるので、「3+5=8」を正解と思えるのです。
ビー玉も、おはじきもガラスでできてるよね…
よくよく考えると、ビー玉もおはじきもガラスでできてます。
だから、頭の中で無意識に
「ガラスでできた3個のものと、ガラスでできた5個のものがありました。あわせていくつですか?」
と勝手に問題を書き換え、
「3+5=8。8個のガラスでできたもの。」
と正しい足し算をして答えを出し、
その後、
「でも8個のガラスでできた物のうち、3個はビー玉で、5個はおはじきね。」
と意識しているのです。
この
「ビー玉もおはじきもガラスでできている物」
と考えるのを『抽象化』といい、
「ガラスでできているもののうち、こちらはビー玉で、こちらはおはじき」
と考えるのを『具体化』といいます。
そして、この『抽象化/具体化』というのは、人類のみが有しているとても大切な能力なのです。
ちょっと長くなったので、今日はここまでにしたいと思います。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。