物理の勉強でやってしまいがちな誤解

こんにちは。

勉強嫌いの子どもに

勉強の面白さを伝える家庭教師、

伊藤文嗣です。

最近、高校生に物理を教えていて

気づいたことがあります。

それは、物理という学問の性質からくる

とんでもない『誤解』です。

今日のこの記事を読めば、

  • 物理の勉強で陥りがちな『誤解』を避けられるようになる
  • 効率よく物理を勉強する方法がわかる

「考えれば問題が解ける」という誤解

物理という学問は、ざっくり言うと、

自然界の現象を、論理的に理解・説明する学問です。

人類が、長い年月をかけて

身の回りで起きている自然現象に対して、

熟考・思考・実験を重ねてきた結果です。

よって、すべての法則、公式は

理論的に導くことができます。

このため、学校での授業もそうですが、

理論的な説明や、

公式・法則化までのプロセスが

授業の中心になっていることが多いです。

そのため、公式のいくつかは、

忘れてしまっても、考えることで

導き出せるものもあるのが事実です。

ところが、このことが

「物理は覚えなくても、考えれば(公式などを覚えていなくても)解ける」

という誤解を作ってしまうのです。

なぜこれが誤解なのでしょうか。

確かに、すべての法則・公式は

論理的に導き出すことができます。

「考えれば解ける」というのは、

完全な間違いというわけではありません。

ところが、自然現象を物理で

論理的に考える・説明するためには、

『数学』という道具が必要になります。

例えば、物理で最初に習う『ニュートン力学』。

ニュートンは、自分の力学を裏付けるために

『微分・積分』という数学を作りました。

また、力の合成などには

ベクトルなどの『線形代数』という

数学が必要です。

他にも、三角関数、対数関数など

多くの数学が必要になります。

法則や公式を導き出すには、

大学受験レベル、あるいは、

大学の教養課程で習うレベルの

数学が必要になります。

道具が使えないなら、法則・公式はひたすら覚えるしかない

なので、高校1年生、2年生

高校3年生でも、

物理の法則や公式を、

考えて導き出すのは、

ましてや試験中にそれをやるのは

まず無理ですし、

できたとしても時間がもったいないです。

だから、意味はわからなくても

今は仕方ありません。

悲しいけど、こういう現状を受け入れ、

かけ算の九九や漢字同様、

がむしゃらに覚えて、

それを使った問題をこなして、

問題と模範解答の組み合わせを覚えない限り、

物理の点数はあがりません。

残念ですが、これが今できる

最良でもっとも効率のいい

物理の勉強法です。

余談ですが…

ボクは、高校の物理の先生には、

ほんと同情します。

先生は大学を出ているので、

十分な数学の知識はありますし、

理論も法則も完璧に理解しているはずです。

でも、そういう便利な道具を

使うことを”禁じられて”

生徒に説明しなければなりません。

学校の先生は

そうやって”手足を縛られて”

授業しているんだ…

と理解してあげてください。

今日は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。